| 所縁縁 | 所縁縁類 | 所縁縁 所縁主縁 所縁親依縁 所縁前生縁 基所縁前生依縁 基所縁前生不相応縁 所縁前生有縁 所縁前生不離去縁 |
| 親依縁 | 無間縁類 | 無間縁 極無間縁 無間親依縁 習行縁 自然親依縁各刹那業縁 |
| 自然親依縁類 | 後生の心心所に働きかける前生の強力な心心所・色・施設である自然親依縁 道思を除いた異熟名蘊に働きかける強力な業である自然親依縁各刹那業縁 |
|
| 業縁 | 業縁類 | 欲界異熟に働きかける非力な業縁 業生色に働きかける強力・非力な業縁 |
| 有縁 | 俱生縁類 | 因縁 俱生主縁 俱生縁 相互縁 俱生依縁 俱生業縁 異熟縁 名食縁 俱生根縁 禅縁 道縁 相応縁 俱生不相応縁 俱生有縁 俱生不離去縁 |
| 前生縁類 | 基前生依縁 基前生縁 前生根縁 基前生不相応縁 基前生有縁 基前生不離去縁 |
|
| 後生縁類 | 後生縁 後生不相応縁 後生有縁 後生不離去縁 |
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| 食縁類 | 色食縁 食有縁 食不離去縁 |
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| 名命根縁類 | 色名根縁 根有縁 根不離去縁 |
諸縁論の仕方まとめ
名色が名色に対しての縁
心、心所、物質が別の心、心所、物質を生じさせる縁についての説明です。この縁は次の9種類あります。
具体的には
ちなみに痴根心2、笑起心は因の数がそれぞれ一因、無因であるためエネルギーが弱く、俱生主縁には含みません。
あくまで
このとき、識蘊は俱生縁であり、受蘊、想蘊、行蘊は俱生縁所生になります。また、同じように受蘊が俱生縁となる場合は、残り3蘊が俱生縁所生となります。
次に五蘊地(欲界、色界)に結生する場合、業(行)によって識蘊(異熟心)が生じ、識蘊によって名色(受蘊、想蘊、行蘊、色蘊)が生じます。
このとき、識蘊は俱生縁であり、受蘊、想蘊、行蘊、色蘊は俱生縁所生になります。また、同じように名蘊(受蘊、想蘊、行蘊)が俱生縁となるとき、残りの識蘊、色蘊は俱生縁所生となります。
色聚は同起・同滅・同所縁という関係があるため、地界が俱生縁となる場合、残りの大種3と依止色が俱生縁所生となります。
このとき、識蘊は俱生縁であり、受蘊、想蘊、行蘊、色蘊は俱生縁所生になると述べました。ということは、名蘊4(識蘊、受蘊、想蘊、行蘊)と色蘊である心基も同時に生じるはずです。
つまり、
このとき、
このとき、眼基も色所縁もそれぞれ17心刹那の寿命があり、これらの住位が重なっている時間だけ私たちは色所縁を見ることができます。つまり、眼が無くても見えない。色所縁が無くても見えない。ということです。
ということは、眼基と色所縁が同時に生じたときが最も住位が重なる時間が長くなるわけですね。このときの状態が中寿の眼基と呼ばれます。
結生心と同時に結生業生色が生じますが、それは人間の場合で言うと、身十集、性十集、基十集の3集であり、それらの中にそれぞれ心基が含まれています。
そして、それらの基に依って生じる心が基前生依縁所生です。
さらに、基所縁前生依縁所生は以下の通りです。臨終路における
名食縁所生は、
- 主縁
- 俱生縁
- 相互縁
- 依縁
- 食縁
- 根縁
- 不相応縁
- 有縁
- 不離去縁
主縁
主縁とは、後に生じる所縁所生を自在にコントロールするような力のある縁という意味があります。そして主縁には次の2つがあります。所縁主縁
所縁主縁とは心をとりこにする非常に好ましい所縁のことを言います。非常に好ましい所縁ですので、好ましくないものは所縁主縁に含みません。具体的には
- 好ましい完色18
- 心84(瞋根心2、痴根心2、苦俱身識1をのぞく)
- 47心所(瞋、嫉、慳、悪作、疑をのぞく)
- 涅槃
- 貪根心8
- 大善心8
- 大唯作智相応心4
- 出世間心8
- 45心所(瞋、嫉、慳、悪作、疑、無量をのぞく)
俱生主縁
意欲、精進、心、慧といった四主が主となった時、共に生じる名色を自在にコントロールできます。このとき、四主のことを俱生主縁と言います。ちなみに痴根心2、笑起心は因の数がそれぞれ一因、無因であるためエネルギーが弱く、俱生主縁には含みません。
あくまで
- 二因、三因のエネルギーの強い速行心52
- 二因、三因の速行心に相応する意欲心所
- 二因、三因の速行心に相応する精進心所
- 三因の速行心に相応する慧根心所
- 俱生主縁になっていない二因、三因の速行心52
- それに相応する疑を除いた心所51
- 俱生主縁が速行のときに生じる色
俱生縁
俱生とは共(倶)に生じるという意味です。つまり、共に生じる(同起する)縁が俱生縁です。俱生縁には次の3つのパターンがあります。心心所
無色界地に結生する場合、業(行)によって識蘊(異熟心)が生じ、識蘊によって受蘊、想蘊、行蘊が生じます。このとき、識蘊は俱生縁であり、受蘊、想蘊、行蘊は俱生縁所生になります。また、同じように受蘊が俱生縁となる場合は、残り3蘊が俱生縁所生となります。
次に五蘊地(欲界、色界)に結生する場合、業(行)によって識蘊(異熟心)が生じ、識蘊によって名色(受蘊、想蘊、行蘊、色蘊)が生じます。
このとき、識蘊は俱生縁であり、受蘊、想蘊、行蘊、色蘊は俱生縁所生になります。また、同じように名蘊(受蘊、想蘊、行蘊)が俱生縁となるとき、残りの識蘊、色蘊は俱生縁所生となります。
四大種
色聚にも心心所と同じように、同起・同滅・同所縁という関係性があります。例えば、純八集は不簡別色8のことですが、この中に地界が含まれています。色聚は同起・同滅・同所縁という関係があるため、地界が俱生縁となる場合、残りの大種3と依止色が俱生縁所生となります。
基・異熟
五蘊地(欲界、色界)に結生する場合、業(行)によって識蘊(異熟心)が生じ、識蘊によって名色(受蘊、想蘊、行蘊、色蘊)が生じます。このとき、識蘊は俱生縁であり、受蘊、想蘊、行蘊、色蘊は俱生縁所生になると述べました。ということは、名蘊4(識蘊、受蘊、想蘊、行蘊)と色蘊である心基も同時に生じるはずです。
つまり、
- 名蘊(受蘊、想蘊、行蘊)が俱生縁になるとき、心基(色蘊)は俱生縁所生
- 心基(色蘊)が俱生縁になるとき、名蘊(受蘊、想蘊、行蘊)は俱生縁所生
相互縁
基本的には、俱生縁と考え方は同じで、以下の3つのパターンがあります。- 心心所
- 四大種
- 基・異熟
依縁
依縁とは依りどころとなる縁という意味です。例えば、ご飯を食べるためには、お皿や箸なども必要ですが、根本的に稲や田んぼなどがないとご飯を食べれませんね。このとき、
- 稲や田んぼなど根本縁に依りどころとなるものを親依縁
- お皿や箸などのその場その場で依りどころとなるものを依縁
俱生依縁
俱生依縁は俱生縁と内容は同じです。基前生依縁
基前生依縁はさらに次の2種類に分類できます。基前生依縁
まず、基前生依縁とは、「前に生じた基に依存して生じる」というような意味になります。具体的には以下のものです。- 過去有分と同時に生じる中寿の眼基(耳基、鼻基、舌基、身基)
- 結生心と同時に生じる心基
- 滅尽定から出る直前に生じる心基
- 死心より17心刹那前の心の生位に生じる六基
このとき、眼基も色所縁もそれぞれ17心刹那の寿命があり、これらの住位が重なっている時間だけ私たちは色所縁を見ることができます。つまり、眼が無くても見えない。色所縁が無くても見えない。ということです。
ということは、眼基と色所縁が同時に生じたときが最も住位が重なる時間が長くなるわけですね。このときの状態が中寿の眼基と呼ばれます。
結生心と同時に結生業生色が生じますが、それは人間の場合で言うと、身十集、性十集、基十集の3集であり、それらの中にそれぞれ心基が含まれています。
そして、それらの基に依って生じる心が基前生依縁所生です。
基所縁前生依縁
基所縁前生依縁とは、「前に生じた基である所縁に依存して生じる」というような意味になります。具体的には、死心より17心刹那前の心の生位に生じる心基が基所縁前生依縁です。さらに、基所縁前生依縁所生は以下の通りです。臨終路における
- 意門引転心
- 欲界速行29(不善心12、大善心8、大唯作心8、笑起心1)
- 彼所縁11(大異熟心8、推度心3)
- 嫉、慳、悪作、離、無量を除いた心所44
食縁
食縁とはいわゆる四食のことで、四食は色食縁と名食縁の2種類がに分類できます。色食縁
色食縁とは、いわゆる段食であり、生命体の外の滋養素を意味します。そして色食縁(段食)によって生じる、食起因色が色食縁所生です。名食縁
四食における、残りの3つ- 触食
- 意の思食
- 識食
- 心89
- それに相応する心所52
- 心生色
- 結生業生色
名食縁所生は、
- 貪根心
- 貪根心に相応する触を除いた心所18
- 心生色
根縁
根縁とはいわゆる二十二根であり、二十二根によって生じるものが根縁所生です。- 眼根、耳根、鼻根、舌根、身根(五基色)
- 女根、男根(性色)
- 命根(命根色、命根心所)
- 意根(89心)
- 楽根、苦根、喜根、憂根、捨根(五受)
- 信根、精進根、念根、定根、慧根(五根)
前生根縁
過去有分と同時に生じる中寿の五浄色(眼基、耳基、鼻基、舌基、身基)のことを前生根縁と言います。中寿の説明は、依縁を参照してくださいね。また、前生根縁によって生じる- 前五識10(眼識、耳識、鼻識、舌識、身識)
- 共一切心心所7
色名根縁
物質の生住滅を司る命根色が色命根縁です。また、色命根縁所生は- 命根色を除いた命九集
- 命根色を除いた眼十集
- 命根色を除いた耳十集
- 命根色を除いた鼻十集
- 命根色を除いた舌十集
- 命根色を除いた身十集
- 命根色を除いた男性十集
- 命根色を除いた女性十集
- 命根色を除いた基十集
俱生根縁
- 命根心所
- 意根(89心)
- 楽根、苦根、喜根、憂根、捨根(五受)
- 信根、精進根、念根、定根、慧根(五根)
- 心89
- それに相応する心所52
- 心生色
- 結生業生色
不相応縁
不相応縁には以下の3種類があります。俱生不相応縁
俱生不相応縁とは、共に生じて、かつ、それぞれが別々のはたらきをする縁という意味です。具体的には- 心75(無色界異熟心4、前五識10、阿羅漢の死心を除く)
- その心に相応する心所52
- 心生色
- 結生業生色
前生不相応縁
基前生依縁、基所縁前生依縁の2種と同じものです。後生不相応縁
後生縁と同じものです。有縁
ただ、そこにあるだけで縁所生に力を及ぼす縁を有縁と言います。有縁は以下の5つに分類できます。俱生有縁
自性は俱生縁と同じ。前生有縁
自性は前生縁と同じ。後生有縁
自性は後生縁と同じ。食有縁
自性は色食縁と同じ。根有縁
自性は色名根縁と同じ。不離去縁
不離去縁とは、自らが去らないことによって、縁所生に影響を与える縁という意味です。内容は有縁と全く同じです。施設・名色が名に対しての縁
所縁縁
所縁縁とは、心や心所を楽しませるはたらきをするもので、いわゆる所縁のことです。具体的には以下の6種の所縁が所縁縁と呼ばれます。- 色所縁
- 声所縁
- 香所縁
- 味所縁
- 触所縁
- 法所縁
- 89心
- 52心所
例えば、何かを見たときに生じる五門路をイメージしましょう。その時見たものは、色所縁という所縁縁になります。そして、所縁縁によって生じる五門引転心などの心は所縁縁所生になります。
親依縁
親依縁には、縁所生の強い依りどころになる縁という意味があります。具体的に3つの親依縁があります。自然親依縁
自然親依縁とは- 89心
- 52心所
- 28色
- 縁になり得る施設
- 89心
- 52心所
例えば、貪根心が生じたために、その貪根心を抑えるため布施をして、結果として大善心が生じたとします。この場合、貪根心は自然親依縁であり、結果生じた大善心は自然親依縁所生となります。
別の例では、Aさんがお金の亡者であり、Bさんはそれを見て嫌悪したとします。
この場合、Aさんのお金に対しての貪根心が自然親依縁であり、Bさんに生じた瞋根心が自然親依縁所生になります。このように自然親依縁は、自他に適宜、自然親依縁所生を生じさせます。
貪の他、自然親依縁は、信、楽、苦、人、食物、時節、住居などがあります。つまり、善心や不善心が生じるにあたって、極めて強い影響を与えるものが自然親依縁ですね。
所縁親依縁
貪欲の原因となる極めて好ましい所縁のことです。自性は、所縁主縁と同じです。無間親依縁
自性は無間縁と同じです。ただ、無間縁より強く力がはたらく場合を、無間親依縁と呼びます。色が名に対しての縁
所縁前生縁
五門路が生じるとき、必ず五門路に先立って相応する所縁が生じています。この五門路を生じさせる縁になる所縁を、所縁前生縁と言います。所縁前生縁とは現在の完色18のことです。所縁前生縁所生とは以下の通りです。
- 欲界心54
- 神変心2(色界善第五神変、色界唯作第五神変)
- 無量心所を除く心所50
所縁前生縁を必ず所縁にとるもの
これらのうち、所縁前生縁を必ず所縁にとるものは- 前五識10
- 五門引転心1
- 領受心3
所縁前生縁を適宜所縁にとるもの
残りの、- 欲界心41
- 神変心2(色界善第五神変、色界唯作第五神変)
- 無量心所を除く心所50
神変心が縁所生となる場合
- 現在色所縁を所縁として天眼通が生じる場合、現在色所縁が所縁前生縁、天眼通が所縁前生縁所生となります。
- 現在声所縁を所縁として天耳通が生じる場合、現在声所縁が所縁前生縁、天耳通が所縁前生縁所生となります。
基前生縁
六基(眼基、耳基、鼻基、舌基、身基、心基)を所縁として六処瞑想する場合、六基が基前生縁と言われます。さらに六処瞑想によって生じる、意門速行心が基前生縁所生となります。名が色に対しての縁
後生縁
後生縁とは、欲界や色界といった五蘊地(物質がある世界)に生まれる場合、4無色界異熟心を除いた85心と、それに相応する心所52を後生縁と言います。4無色界異熟心は無色界にしか生じず、無色界には物質がないため、図のように心が物質をサポートする形式はとりようがありません。
後生縁所生
後生縁がサポートする対象になる色を後生縁所生と言います。つまり、今回の場合、縁所生が先で縁が後という関係になっています。生命がその身体を維持するためには、身体を構成する物質の直後に生じる心が前に生じた物質を支えないと、生命体として維持できないという理屈ですね。
物質の方が寿命が長いので、図のように後で生じた心がサポートできるわけです。
名が名色に対しての縁
名とは心と心所のこと、色とは物質のことですね。つまり、名が名色に対しての縁とは心や心所が、別の心や心所や色を生じさせる縁のことです。名が名色に対しての縁は次の5種類あります。
しかし、もし痴根心2に相応する痴心所が因縁としてはたらく場合、痴心所は因縁所生にはなりえません。
なぜなら有因心の中で痴根心だけが一因心であり、唯一の因である痴心所が因縁としてはたらくと、因縁所生になりえる因がもうなくなるからです。
心生色の詳細はこちらをご覧ください。
結生とは人間で言うと受精直後の状態で、生起とは人間で言うと目や耳などの器官ができてくるころの状態です。また、有因と無因に関しては心生色のところと同じ解釈ですので省きます。
つまり、有因心(二因心もしくは三因心)に相応する
まるで、若いころに習った知識は、年を取ってからも必要に応じて引き出せるように、思心所が滅してからも各刹那業縁としてのはたらきが残るわけですね。
そして、その思心所は異熟をもたらすか、既有業になるかしてようやくその働きを終えます。
- 因縁
- 禅縁
- 道縁
- 業縁
- 異熟縁
因縁
因とは、次の六因をさします。- 貪
- 瞋
- 痴
- 無貪
- 無瞋
- 無痴
- 全ての心89から無因心を引いた心71
- それらの心に相応する52心所(痴根心2に含まれる痴心所は除く)
- 有因心生色
- 有因結生業生色
なぜ痴根心2に含まれる痴心所は除くのか
もし貪根心8に相応する痴心所が因縁としてはたらく場合、貪心所は因縁所生に含まれます。貪心所が因縁としてはたらく場合、痴心所は因縁所生に含まれます。しかし、もし痴根心2に相応する痴心所が因縁としてはたらく場合、痴心所は因縁所生にはなりえません。
なぜなら有因心の中で痴根心だけが一因心であり、唯一の因である痴心所が因縁としてはたらくと、因縁所生になりえる因がもうなくなるからです。
有因心生色とは
有因心生色とは二因または三因の心によって生じる色という意味です。また、無因心によって生じる心生色は無因心生色と呼ばれます。簡単に言うと、無因心生色以外が有因心生色です。心生色の詳細はこちらをご覧ください。
有因結生業生色とは
業生色にも分類があり、- 結生業生色か生起業生色か
- そして有因業生色か無因業生色か
結生とは人間で言うと受精直後の状態で、生起とは人間で言うと目や耳などの器官ができてくるころの状態です。また、有因と無因に関しては心生色のところと同じ解釈ですので省きます。
禅縁
禅縁とは禅定に入る縁となるものという意味で、具体的には以下の五禅支のことを意味します。- 尋心所
- 伺心所
- 喜心所
- 楽受(受心所)
- 一境性心所
- 前五識×2を除いた残りの心79
- それらに相応する52心所
- 心生色
- 結生業生色
道縁
道縁とは悟りまたは離善地への道の縁となるという意味で、道縁の自性は有因心に相応する八道支+見心所になります。つまり、有因心(二因心もしくは三因心)に相応する
- 慧心所
- 尋心所
- 正語心所
- 正業心所
- 正命心所
- 精進心所
- 念心所
- 一境性心所
- 見心所
- 有因心71
- それら心に相応する心所52
- 有因心生色
- 有因結生業生色
業縁
業縁には俱生業縁と各刹那業縁の2種類あります。俱生業縁
俱生業縁とは、全ての心89に相応する思心所です。俱生業縁所生とは、- 全ての心89
- それらに相応する思心所以外の心所51
- 心生色
- 結生業生色
各刹那業縁
各刹那業縁とは、過去の- 不善心に相応する思心所12
- 大善心に相応する思心所8
- 色界善心に相応する思心所5
- 無色界善心に相応する思心所4
- 道心に相応する思心所4
- 異熟心36
- それらに相応する心所38
- 結生業生色
- 生起業生色
- 無想有情の業生色
- 不善異熟心7
- 無因善異熟心8
- 大異熟心8
- 色界異熟心5
- 無色界異熟心4
- 果心4
まるで、若いころに習った知識は、年を取ってからも必要に応じて引き出せるように、思心所が滅してからも各刹那業縁としてのはたらきが残るわけですね。
そして、その思心所は異熟をもたらすか、既有業になるかしてようやくその働きを終えます。
異熟縁
異熟縁となるのは、- 心生色・結生業生色に力を及ぼす36異熟心
- それに相応する心所38
- 不善異熟心7
- 無因善異熟心8
- 大異熟心8
- 色界異熟心5
- 無色界異熟心4
- 果心4
- 異熟縁に影響を受ける36異熟心
- それに相応する心所38
- 2表色を除いた心生色、結生業生色(適宜)
- 前五識10
- 無色界異熟心4
- 無色界における果心4
名が名に対しての縁
名とは、心と心所のことを意味します。
つまり、名が名に対しての縁とは、心や心所が、次に生じる心や心所の縁になっているという意味です。
具体的に、名が名に対しての縁は次の6種類あります。
次の心とは阿羅漢の死心を含むすべての心89とそれに相応する心所52のことであり、無間縁によって生じた次の心を無間縁所生と言います。
具体的に説明しますね。例えば、五門路を例に出しましょう。

五門路においては、「五門引転心 → 眼識 → 領受心 → 推度心 → ・・・」という風に心が次々生まれては滅していきます。
このとき、
例えば、ミカンを2つイメージしてください。
2つのミカンをどれだけくっつけても、顕微鏡レベルでみると必ず隙間(分断色)が生まれてしまいます。その隙間のおかげで、ミカンを1個2個と数えられるわけです。
でも、波の場合はどうでしょうか?
「ここからここまでを1つの波」という風に分けることはできませんね。なぜなら、波と波には明確な間がなく常に連続しているからです。
さらに、一つの波は次の波にエネルギーを与えています。例えば海の中で一つ大きな波をつくると、その次の波も大きな波になります。
同じように、心に具体的な形もなく明確に分けることはできないため、ある心と次の心とは間無くつながっている状態になります。
同じように自身がなくなることをによって、別の心や心所を生じさせる縁を非有縁といいます。非有縁の縁所生となるものは、すべての心89とそれに相応する心所52です。
太陽をイメージしてください。日中は太陽が照っていて、月を見ることはできません。でも、太陽が沈むと、とたんに月が輝き始めますね。
同じように自身がなくなることで、次の心や心所を生じさせる縁を離去縁といいます。離去縁の縁所生となるものは、すべての心89とそれに相応する心所52です。

これを見ると速行が7回連続していますね。
道心は1心刹那しか生じず、道心が続けて生じることはないので習行縁にはなりえません。また果心は道心の異熟心であり、次に縁を及ぼすはたらきがないので習行縁から省きます。
道心は連続して生じないため、習行縁としてのはたらきはありませんが、習行縁によって生じる縁所生としては生じる可能性があります。
例えば預流道に悟る遅通達者の路の場合次のようになります。
例えば、バター・はちみつ・砂糖・油をしっかり混ぜておいしいお菓子を作るとします。このとき、それぞれの味を明確に分けることはできませんね。それぞれの味が影響し合って、独特の風味を醸し出します。
同じように、心と心所も、「これは識蘊による」とか「これは受蘊による」とか明確に分けられないほどに微妙に関係しあっています。
相応蘊の場合、例えば識蘊が縁となるとき、受蘊・想蘊・行蘊が縁所生となるように、何かが縁となればその他が縁所生となります。
つまり、名が名に対しての縁とは、心や心所が、次に生じる心や心所の縁になっているという意味です。
具体的に、名が名に対しての縁は次の6種類あります。
- 無間縁
- 極無間縁
- 非有縁
- 離去縁
- 習行縁
- 相応縁
無間縁
阿羅漢の死心以外のすべての心89とそれに相応する心所52が無間縁となって、次の心を生じさせます。次の心とは阿羅漢の死心を含むすべての心89とそれに相応する心所52のことであり、無間縁によって生じた次の心を無間縁所生と言います。
具体的に説明しますね。例えば、五門路を例に出しましょう。
五門路においては、「五門引転心 → 眼識 → 領受心 → 推度心 → ・・・」という風に心が次々生まれては滅していきます。
このとき、
- 五門引転心が無間縁となって、眼識という無間縁所生を生じさせ
- 眼識が無間縁となって、領受心という無間縁所生を生じさせ・・・
極無間縁
表現が違いますが、内容は無間縁と同じです。そもそも無間縁とは「間が無くはたらく縁」という意味です。例えば、ミカンを2つイメージしてください。
2つのミカンをどれだけくっつけても、顕微鏡レベルでみると必ず隙間(分断色)が生まれてしまいます。その隙間のおかげで、ミカンを1個2個と数えられるわけです。
でも、波の場合はどうでしょうか?
「ここからここまでを1つの波」という風に分けることはできませんね。なぜなら、波と波には明確な間がなく常に連続しているからです。
さらに、一つの波は次の波にエネルギーを与えています。例えば海の中で一つ大きな波をつくると、その次の波も大きな波になります。
同じように、心に具体的な形もなく明確に分けることはできないため、ある心と次の心とは間無くつながっている状態になります。
非有縁
炎をイメージして下さい。炎が消えると同時に闇が生じますね。同じように自身がなくなることをによって、別の心や心所を生じさせる縁を非有縁といいます。非有縁の縁所生となるものは、すべての心89とそれに相応する心所52です。
離去縁
これは非有縁と同じものです。太陽をイメージしてください。日中は太陽が照っていて、月を見ることはできません。でも、太陽が沈むと、とたんに月が輝き始めますね。
同じように自身がなくなることで、次の心や心所を生じさせる縁を離去縁といいます。離去縁の縁所生となるものは、すべての心89とそれに相応する心所52です。
習行縁
習行縁とは同じ心や心所を繰り返し生じさせる縁のことです。具体的に、この習行縁がはたらくのは速行心が生じる箇所です。また五門路を例にあげてみましょう。これを見ると速行が7回連続していますね。
- 1番目の速行が習行縁としてはたらいて、2番目の速行が習行縁所生として生じます。
- 2番目の速行が習行縁としてはたらいて、3番目の速行が習行縁所生として生じます。
- 3番目の速行が習行縁としてはたらいて、4番目の速行が習行縁所生として生じます。
- 4番目の速行が習行縁としてはたらいて、5番目の速行が習行縁所生として生じます。
- 5番目の速行が習行縁としてはたらいて、6番目の速行が習行縁所生として生じます。
- 6番目の速行が習行縁としてはたらいて、7番目の速行が習行縁所生として生じます。
習行縁となる心
また、習行縁となりえるのは、道心・果心を除いた速行心47とそれに相応する心所52です。道心は1心刹那しか生じず、道心が続けて生じることはないので習行縁にはなりえません。また果心は道心の異熟心であり、次に縁を及ぼすはたらきがないので習行縁から省きます。
習行縁所生となる心
習行縁となりえるのは、果心を除いた速行心51とそれに相応する心所52です。道心は連続して生じないため、習行縁としてのはたらきはありませんが、習行縁によって生じる縁所生としては生じる可能性があります。
例えば預流道に悟る遅通達者の路の場合次のようになります。
- 有分
- 有分動揺
- 有分捨断
- 意門引転心
- 遍作(近行定)
- 近行(近行定)
- 随順(近行定)
- 種姓(近行定)
- 道(安止定)
- 果(安止定)
- 果(安止定)
- 有分
- 遍作が習行縁としてはたらいて、近行が習行縁所生として生じます。
- 近行が習行縁としてはたらいて、随順が習行縁所生として生じます。
- 随順が習行縁としてはたらいて、種姓が習行縁所生として生じます。
- 種姓が習行縁としてはたらいて、道が習行縁所生として生じます。
相応縁
お互いに影響を及ぼしあっている縁のことを相応縁と言います。具体的には、心89とそれに相応する心所52です。これらは、五蘊にならって以下の四つの名蘊に分類できます。- 受蘊(受心所)
- 想蘊(想心所)
- 行蘊(思心所をリーダーとするその他心所50)
- 識蘊(心89)
- 同起
- 同滅
- 同所縁
- 同基
例えば、バター・はちみつ・砂糖・油をしっかり混ぜておいしいお菓子を作るとします。このとき、それぞれの味を明確に分けることはできませんね。それぞれの味が影響し合って、独特の風味を醸し出します。
同じように、心と心所も、「これは識蘊による」とか「これは受蘊による」とか明確に分けられないほどに微妙に関係しあっています。
相応蘊の場合、例えば識蘊が縁となるとき、受蘊・想蘊・行蘊が縁所生となるように、何かが縁となればその他が縁所生となります。
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