1作用 | 速行 五識 領受 引転 |
速行心×55 五識5×2=10 領受×2 五門引転心×1 |
68 |
2作用 | 推度・彼所縁 確定・引転 |
喜倶・推度心 意門引転心 |
2 |
3作用 | 結生・有分・死 | 色界異熟心×5 無色界異熟心×4 |
9 |
4作用 | 結生・有分・死・彼所縁 | 大異熟心×8 | 8 |
5作用 | 結生・有分・死・彼所縁・推度 | 捨倶・推度心×2 | 2 |
作用の数で心を分類する
作用ごとに心を分類する
次に、それぞれの作用はどの心が担当しているのかを見ていきましょう。
結生・有分・死心 | 捨倶・推度×2 大異熟心×8 色界異熟心×5 無色界異熟心×4 |
19 |
引転 | 五門引転心 意門引転心 |
2 |
見 | 眼識×2 | 2 |
聞 | 耳識×2 | 2 |
嗅 | 鼻識×2 | 2 |
嘗 | 舌識×2 | 2 |
触 | 身識×2 | 2 |
領受 | 領受心×2 | 2 |
推度 | 不善異熟・推度心×1 善異熟・推度心×2 |
3 |
確定 | 意門引転心 | 1 |
速行 | 善心×21(大善心、色界善心、無色界善心、出世間道心) 不善心×12 出世間果心×4 唯作心×18(笑起心、大唯作心、色界唯作心、無色界唯作心) |
55 |
彼所縁 | 推度心×3(不善異熟心、善異熟心) 大異熟心×8 |
時系列別に分類する
心は、非常に速い速度で生滅をくり返しています。それらの心は14のはたらきを担っています。
つまり、
時系列と言っても、私たちが一般に使う時系列という感覚とは比べ物にならないくらい瞬間的なものです。
しかし、厳密には心が順番に生じているわけで、そういう意味で時系列という表現を使います。時系列で並べると次の10に分類できます。
なぜなら、五識は同じタイミングで、どれか一つが生じるからです。あるときは見が生じ、あるときは触が生じるといったように。
つまり、
- 結生
- 有分
- 引転
- 見
- 聞
- 嗅
- 嘗
- 触
- 領受
- 推度
- 確定
- 速行
- 彼所縁
- 死
時系列と言っても、私たちが一般に使う時系列という感覚とは比べ物にならないくらい瞬間的なものです。
しかし、厳密には心が順番に生じているわけで、そういう意味で時系列という表現を使います。時系列で並べると次の10に分類できます。
- 結生
- 有分
- 引転
- 五識(見、聞、嗅、嘗、触)
- 領受
- 推度
- 確定
- 速行
- 彼所
- 死
なぜなら、五識は同じタイミングで、どれか一つが生じるからです。あるときは見が生じ、あるときは触が生じるといったように。
作用別に分類する
作用とははたらきのことで、89の心は様々なはたらきを担っています。
例えば、山田花子さんが経理で働いていたとしましょう。このとき、固有名称は「山田花子」で、働きが「経理」です。
同じように、貪根心は速行という働きを担っています。このとき、固有名称は「貪根心」で、働きが速行という具合です。
はたらきは以下の14種類に分類されます。
また、有分心は生まれる瞬間は結生心と呼ばれ、死ぬ瞬間は死心と呼ばれます。呼び名は違いますが、結生心=有分心=死心です。
例えば、『大異熟心・喜倶・智相応・無行』で生まれた場合、生きている間も有分心として同じ心がずっとはたらき続けます。
そして、死ぬときも同じ『大異熟心・喜倶・智相応・無行』を死心として死ぬわけです。
ざっくり言うと、心の流れをり替えるはたらきですね。
引転心は2つあります。
これらはそれぞれ、
柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
心の分析でも登場しましたね。
これは私の個人的な見解ですが、五感で生まれた情報信号を脳で受け取るはたらきだと解釈しています。
柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
柿の木の例えを引用しましょう。心のはたらきを、人間に例えています。
速行心のはたらきをする心は次のものです。
また柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
例えば、山田花子さんが経理で働いていたとしましょう。このとき、固有名称は「山田花子」で、働きが「経理」です。
同じように、貪根心は速行という働きを担っています。このとき、固有名称は「貪根心」で、働きが速行という具合です。
はたらきは以下の14種類に分類されます。
- 結生
- 有分
- 引転
- 見
- 聞
- 嗅
- 嘗
- 触
- 領受
- 推度
- 確定
- 速行
- 彼所縁
- 死
結生
結生心とは生まれるときの心です。結生心の性質が、その生命の潜在的な性質を決定します。有分
生まれてから死ぬまでの潜在的な心のはたらきを有分心といいます。有(bhava)は生存という意味なので、有分心は生存をつなぐ心という意味があります。また、有分心は生まれる瞬間は結生心と呼ばれ、死ぬ瞬間は死心と呼ばれます。呼び名は違いますが、結生心=有分心=死心です。
例えば、『大異熟心・喜倶・智相応・無行』で生まれた場合、生きている間も有分心として同じ心がずっとはたらき続けます。
そして、死ぬときも同じ『大異熟心・喜倶・智相応・無行』を死心として死ぬわけです。
引転
引転とは潜在的な心である有分心の流れを止めて、顕在的な心である五識や意識を生じさせるはたらきのことです。ざっくり言うと、心の流れをり替えるはたらきですね。
引転心は2つあります。
- 五識を生じさせる引転心は、五門引転心
- 意識を生じさせる引転心は、意門引転心
見、聞、嗅、嘗、触
- 見・・・見る
- 聞・・・聞く
- 嗅・・・嗅ぐ
- 嘗・・・味わう
- 触・・・触れる
これらはそれぞれ、
- 見・・・眼識
- 聞・・・耳識
- 嗅・・・鼻識
- 嘗・・・舌識
- 触・・・身識
柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
- 人が柿の木の下で寝ている → 有分心
- 熟した柿がボトッと落ちる音がする → 対象が五門に現れる
- その人は音がしたので眼を覚ます → 五門引転心
- 落ちた柿に意識を向ける → 眼識(耳・鼻・舌・身)
- 柿に手をのばしてとる → 領受心
- 熟しているか調べる → 推度心
- 熟していると判断する → 確定心
- 食べる → 速行
- 口の中の柿を唾液と一緒に飲み込む → 被所縁
- また眠る → 有分心
領受
領受は受け取るとうはたらきです。心の分析でも登場しましたね。
これは私の個人的な見解ですが、五感で生まれた情報信号を脳で受け取るはたらきだと解釈しています。
柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
- 人が柿の木の下で寝ている → 有分心
- 熟した柿がボトッと落ちる音がする → 対象が五門に現れる
- その人は音がしたので眼を覚ます → 五門引転心
- 落ちた柿に意識を向ける → 眼識(耳・鼻・舌・身)
- 柿に手をのばしてとる → 領受心
- 熟しているか調べる → 推度心
- 熟していると判断する → 確定心
- 食べる → 速行
- 口の中の柿を唾液と一緒に飲み込む → 被所縁
- また眠る → 有分心
- 不善異熟・捨倶・領受心
- 善異熟・捨倶・領受心
推度
推度とは受け取った情報を調べる働きですね。受け取るのは領受心が担当しますから、その次にはたらきとして登場するのが推度心です。柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
- 人が柿の木の下で寝ている → 有分心
- 熟した柿がボトッと落ちる音がする → 対象が五門に現れる
- その人は音がしたので眼を覚ます → 五門引転心
- 落ちた柿に意識を向ける → 眼識(耳・鼻・舌・身)
- 柿に手をのばしてとる → 領受心
- 熟しているか調べる → 推度心
- 熟していると判断する → 確定心
- 食べる → 速行
- 口の中の柿を唾液と一緒に飲み込む → 被所縁
- また眠る → 有分心
- 不善異熟・捨倶・推度心
- 善異熟・捨倶・推度心
- 善異熟・喜倶・推度心
確定
受け取った情報を調べたら、次は情報を確定する働きが必要です。『この情報は○○の情報である。』とポンとハンコを押すはたらきですね。柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
- 人が柿の木の下で寝ている → 有分心
- 熟した柿がボトッと落ちる音がする → 対象が五門に現れる
- その人は音がしたので眼を覚ます → 五門引転心
- 落ちた柿に意識を向ける → 眼識(耳・鼻・舌・身)
- 柿に手をのばしてとる → 領受心
- 熟しているか調べる → 推度心
- 熟していると判断する → 確定心
- 食べる → 速行
- 口の中の柿を唾液と一緒に飲み込む → 被所縁
- また眠る → 有分心
速行
速行とは、確定心が決定した内容に基づいて実行するはたらきの事です。柿の木の例えを引用しましょう。心のはたらきを、人間に例えています。
- 人が柿の木の下で寝ている → 有分心
- 熟した柿がボトッと落ちる音がする → 対象が五門に現れる
- その人は音がしたので眼を覚ます → 五門引転心
- 落ちた柿に意識を向ける → 眼識(耳・鼻・舌・身)
- 柿に手をのばしてとる → 領受心
- 熟しているか調べる → 推度心
- 熟していると判断する → 確定心
- 食べる → 速行
- 口の中の柿を唾液と一緒に飲み込む → 被所縁
- また眠る → 有分心
速行心のはたらきをする心は次のものです。
- 不善心12
- 笑起心1(無因・唯作心)
- 大善心8
- 大唯作心8
- 色界善心5
- 色界唯作心5
- 無色界善心4
- 無色界唯作心4
- 出世間心8
彼所縁
彼所縁は、速行の後に生まれ、速行の余韻を感じるようなはたらきをします。彼所縁の被とは速行を意味し、速行を対象として生まれる心という解釈になります。また柿の木の例えを参考にしましょう。心の働きを人間に例えています。
- 人が柿の木の下で寝ている → 有分心
- 熟した柿がボトッと落ちる音がする → 対象が五門に現れる
- その人は音がしたので眼を覚ます → 五門引転心
- 落ちた柿に意識を向ける → 眼識(耳・鼻・舌・身)
- 柿に手をのばしてとる → 領受心
- 熟しているか調べる → 推度心
- 熟していると判断する → 確定心
- 食べる → 速行
- 口の中の柿を唾液と一緒に飲み込む → 被所縁
- また眠る → 有分心
- 無因心・推度 3
- 大異熟心 8
死
最後は死ぬときの心、死心です。死心=有分心であり、死ぬ瞬間の有分心を死心と呼びます。ちなみに、生まれるときの有分心が結生心です。
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