私たち人間も生まれてくるとき、大異熟心8つのうちのどれかをともなって生まれてきました。その生まれるときの心を結生心とも呼びます。
その結生心の特性が、一生涯にわたって影響するわけです。
例えば、智相応の大異熟心で生まれたら、智慧が生まれやすい性格になるとかですね。
同じように、色界に生まれるためには、色界異熟心が結生心としてはたらかなくてはなりません。そして、色界異熟心で生まれるためには、その前に色界善心が必要なのですね。
もし、私たちが来世、色界に生まれようと思ったら、死ぬ瞬間、色界善心をつくる必要があります。(死心)
死ぬ瞬間の心が、次の生に影響するからです。
分け方
さて、色界異熟心の分け方も、色界善心と同じで5段階です。- 初禅
- 第二禅
- 第三禅
- 第四禅
- 第五禅
例えば、死ぬ瞬間の心(死心)が、色界善心・第二禅だったとしたら、次の生は色界異熟心・第二禅で生まれるというわけですね。
この場合、色界異熟心・第二禅の結生心の特性は、色界の生命として生きている間続くわけです。
まあ、基本プログラムと言ってもいいかもしれませんね。
パソコンで言うと、OSみたいなものです。XP、vista、7、8 とかみたいな。
それぞれのランクに関わる禅支も色界善心の場合と同じです。
- 尋
- 伺
- 喜
- 楽
- 一境性
そこからロケットが加速するたびに燃料タンクを一つずつ切り離すように減っていき、第五禅には一境性だけが残るわけです。