実法のまとめ方

実法とは、実在するものという意味です。

世の中に実在する方は勝義諦と呼ばれ
  • 心89
  • 心所52
  • 色28
  • 涅槃1
の4種類あることを以前に説明しました。

この中で心は89種類ありますが、それは基になる一種類の心にいろんな心所がとけて89の心が生まれるという解釈でした。

例えるなら、水にいろんあ粉が溶けて、お茶やコーヒーになるようなものです。

ですから、ここで心を89と数えると、心所と内容がかぶってしまいますので、実法を数える場合は基になる心を1と数えます。

また、色28のうち、18は実在する物質(完色)で、残り10は物質の状態や特性(非完色)であり実在するものではありませんでした。つまり、実法に含まれるのは実在する完色18のみになります。

まとめると、実法とは勝義諦のうち
  • 心1
  • 心所52
  • 完色18
  • 涅槃1
の72を指します。