名が色に対しての縁

後生縁

後生縁

後生縁とは、欲界や色界といった五蘊地(物質がある世界)に生まれる場合、4無色界異熟心を除いた85心と、それに相応する心所52を後生縁と言います。

4無色界異熟心は無色界にしか生じず、無色界には物質がないため、図のように心が物質をサポートする形式はとりようがありません。

後生縁所生

後生縁がサポートする対象になる色を後生縁所生と言います。つまり、今回の場合、縁所生が先で縁が後という関係になっています。

生命がその身体を維持するためには、身体を構成する物質の直後に生じる心が前に生じた物質を支えないと、生命体として維持できないという理屈ですね。

物質の方が寿命が長いので、図のように後で生じた心がサポートできるわけです。