色が名に対しての縁

所縁前生縁

五門路が生じるとき、必ず五門路に先立って相応する所縁が生じています。この五門路を生じさせる縁になる所縁を、所縁前生縁と言います。

所縁前生縁とは現在の完色18のことです。所縁前生縁所生とは以下の通りです。
  • 欲界心54
  • 神変心2(色界善第五神変、色界唯作第五神変)
  • 無量心所を除く心所50

所縁前生縁を必ず所縁にとるもの

これらのうち、所縁前生縁を必ず所縁にとるものは
  • 前五識10
  • 五門引転心1
  • 領受心3
の、心13で、これらは五門路にしか生じません。

所縁前生縁を適宜所縁にとるもの

残りの、
  • 欲界心41
  • 神変心2(色界善第五神変、色界唯作第五神変)
  • 無量心所を除く心所50
が、時によって適宜、所縁前生縁を所縁にとります。また、無量心所は生命に対して抱く四無量心に含まれる心所ですので、完色18を所縁として生じることはないのです。

神変心が縁所生となる場合

  • 現在色所縁を所縁として天眼通が生じる場合、現在色所縁が所縁前生縁、天眼通が所縁前生縁所生となります。
  • 現在声所縁を所縁として天耳通が生じる場合、現在声所縁が所縁前生縁、天耳通が所縁前生縁所生となります。

基前生縁

六基(眼基、耳基、鼻基、舌基、身基、心基)を所縁として六処瞑想する場合、六基が基前生縁と言われます。さらに六処瞑想によって生じる、意門速行心が基前生縁所生となります。