大所縁路

大所縁路とは、極大所縁路のときと比べて、眼が色所縁を少し遅れて認識した場合の心の流れです。

極大所縁路との違いは、最後に彼所縁が生まれないことです。

極大所縁路のときと比べて
  • 1心刹那遅れて所縁を認識したときの流れを、第一大所縁路
  • 2心刹那遅れて所縁を認識したときの流れを、第二大所縁路
といいます。

第一大所縁路

第一大所縁路

極大所縁路と比べて、所縁を認識するのが1心刹那遅れたケースです。

このとき流れの最後に彼所縁が生まれる前に、物質の寿命が尽きてしまうので、彼所縁が生まれることができません。そこで、被所縁なく流れは終了し、有分に堕ちます。

第二大所縁路

第二大所縁路

第一大所縁路のときと比べて、さらに所縁の認識が1心刹那遅れた場合の五門路心の流れが、第二大所縁路です。

最後、ギリギリ速行心が7回生まれて終わっています。