極大所縁路

五門路
例えば、眼で対象を認識するときの要素として次の4つありました。
  • 色所縁
  • 作意
作意とは心所の一つで、他の心や心所を先導するような働きがあります。

例えば、お母さんは大きな雷の音で目を覚まさないけど、小さな子供の泣き声で眼を覚ますことがあります。

この場合、作意が
  • 雷の音には注意を向ける必要なし
  • 子供の声には注意を向ける必要あり
と、心を対象に向けるかどうかを決定しているわけですね。

さて、極大所縁路とは五門路の流れが最も長くなるときの状態を指します。上の図の状態がそうですね。

簡単に言うと、物質が生まれる瞬間と、その物質を認識し始める瞬間が同時の時ということです。

このとき、4つの条件が完璧にそろっている必要があります。(どれか一つでも欠けていると、眼が色所縁を認識するまでの時間が長くなります。)