瞑想対象の種類

瞑想とは心を育成するトレーニングのことです。

俗世間的な例えで言うと、ネガティブな人ががんばってポジティブに考えられるようになったとします。

このとき、その人の心は成長したわけですね。

なぜならポジティブ思考を身に付けることで幸せでいられる時間が長くなるからです。

さらに仏教では、「もうこれ以上幸せになれない!」という極限の状態を目指してトレーニングします。

その極限の幸せの状態が涅槃であり、そのためのトレーニングが瞑想です。

瞑想には2種類あります。

止修習

私たちを苦しめる妄想や煩悩などのはたらきを止めて、一時的に悟りの状態を作り出すトレーニングが止修習です。

止修習の主役(自性)は、世間善心・唯作心と相応する一境性心所です。

観修習

すべての名色を、
  • 無常
  • 無我
  • 不浄
であると見る智慧を育てるのが観修習です。

観修習の主役(自性)は、大善心・大唯作心と相応する慧根心所です。