修習で分類する

修習の段階で瞑想対象を分類

ここでの修習とは禅定に入る前段階の状態を指します。修習には次の3つのレベルがあり、40の止の修習において、それぞれ到達できるレベルが異なります。

遍作修習

修習の第一段階の状態が遍作修習です。

この状態を得るには、例えば地遍を対象に修習する場合、まず目の細かいきれいな土を直径30cmくらいの円形(地遍)にします。それを対象に瞑想をするときその所縁を遍作相と言います。

さらに、瞑想が進むと目をとじても(地遍を見なくても)意識上にイメージが現れるようになります。このイメージが取相です。

遍作修習は修習の第一段階の状態であるため、40すべての修習において得られます。

近行修習

遍作修習がさらに進むと、第二段階目の近行修習に達します。この状態になると、所縁は取相よりもさらに澄み切った似相と呼ばれるものになります。

以下の10は修習すれば近行修習まで達しますが、安止修習に達することはできません。
  • 仏随念(十随念)
  • 法随念(十随念)
  • 僧随念(十随念)
  • 戒随念(十随念)
  • 捨随念(十随念)
  • 天随念(十随念)
  • 寂止随念(十随念)
  • 死随念(十随念)
  • 食厭想
  • 四界差別
つまり十随念に関しては修習しても禅定に入れないということですね。

安止修習

近行修習がさらに進むと安止修習に達します。この状態で初めて安止修習と呼ばれる禅定に入った状態になります。

十随念をのぞく30の修習対象が安止修習に達することができます。(つまり禅定に入れる)

禅定の段階で瞑想対象を分類

禅定に入れるのは、30の止の瞑想でした。さらに、それぞれの瞑想ごとに、禅定に入れるレベルも異なってきます。以下に列挙します。

初禅まで入れる

  • 十不浄
  • 身起念(十随念)

第四禅まで入れる

  • 慈(四無量)
  • 悲(四無量)
  • 喜(四無量)

第五禅まで入れる

  • 十遍
  • 出入息念(十随念)
  • 捨(四無量)

無色界禅まで入れる

  • 四無色
四無色のうち、施設である瞑想対象は空施設、無処有施設の2つです。また、この回で列挙した色界禅の瞑想対象もすべて施設であり、その数は26です。

つまり、40の止の瞑想対象のうち、26+2=28が施設業処と呼ばれます。そして、40-28=12の残りの瞑想対象が、第一義業処と呼ばれます。