色界の生まれ方の種類

色界

色界の生命が生まれるときも、最初に業生色が生じますが、欲界の生命とは違い
  1. 鼻十集
  2. 舌十集
  3. 身十集
  4. 性十集(男性or女性)
の4つが生じません。

なぜならこれらは、香・味・触・性など欲の原因になるからです。

つまり、色界の生命は以下の3つの十集と命九集のみを持って化生します。
  1. 命九集
  2. 眼十集
  3. 耳十集
  4. 基十集
そして生まれてからは、心の働きにより心生色が、業生色と心生色に含まれる時節(火界)によって時節生色が生じます。

しかし、色界の生命には舌十集が生じないことから、口から食べ物を取り入れるという行為をしません。

ということは、内外の滋養素の結合によって生まれる性質のある食生色は生じません。

無想有情

無想有情も色界の生命の一つですが、無想有情には心が全く働いていません。

この無想有情の生命として生まれるとき
  1. 眼十集
  2. 耳十集
  3. 基十集
も生じず、ただ「命九集」のみをもって結生します。

そして、生まれた以降も全く働いていないため心生色も生じず、業生色と声を除いた時節生色が生じるのみです。