現世の最後の路である臨終路(意門路)において、17心刹那の寿命がある物質(業相・趣相)が現在所縁として現れて来る場合があります。
このとき、物質の寿命が尽きる前に死を迎えることになります(赤字部分)。というのも、臨終路では図のように速行は5回しか流れず、全12刹那で路が終了するのです。
ということは、残りの5刹那を次の生の結生心と有分心が所縁としてとることになります(青字部分)。
そして、現在生から見れば、このときの物質所縁は現在所縁ということになり、次生から見れば過去所縁という見方になります。