しかし、例えば色所縁が眼門に現れたとたんに、眼識(眼での認識)が生まれるわけではありません。
というのも、眼識が生まれるためには
- 眼
- 色所縁
- 光
- 作意
つまり、
眼に色所縁が現れていても、その他条件がそろっていれば早く眼識が生まれ、その他条件がそろっていなければ眼識が生れにくくなるわけですね。
今から例えを出します。あくまで例えですので実際はもっともっと微小なものだとご理解下さい。
あなたが車で道を走っているとします。道のわきにある看板の前を通り過ぎました。このとき、あなたの眼には看板の姿が一瞬フッと映ったとします。
この場合4つの条件のうち、あなたの眼・色所縁(看板)の2つはそろっていますね。
しかし、夜で光が少なければ、看板の内容をはっきり認識できないでしょう。
さらに、ボーっとしていて注意が看板に向いていなければ、同じように看板の内容をはっきり認識できません。これと同じようなイメージです。