色界結生

色界の寿命

初禅地の寿命

初禅地の寿命はそれぞれ以下の通りです。
  • 梵衆天・・・1/3阿僧祇劫(=21中劫)
  • 梵輔天・・・1/2阿僧祇劫(=32中劫)
  • 大梵天・・・1阿僧祇劫(=64中劫)

第二禅地の寿命

  • 少光天・・・2大劫(=8阿僧祇劫=512中劫)
  • 無量光天・・・4大劫(=16阿僧祇劫=1024中劫)
  • 発光天・・・8大劫(=32阿僧祇劫=2048中劫)

第三禅地の寿命

  • 少浄光天・・・16大劫(=64阿僧祇劫=4096中劫)
  • 無量浄光天・・・32大劫(=128阿僧祇劫=8192中劫)
  • 遍浄光天・・・64大劫(=256阿僧祇劫=16384中劫)

第四禅地の寿命

広果天、無想有情天の寿命はそれぞれ500大劫(=2000阿僧祇劫=12万8000中劫)

浄居地の寿命は以下の通りです。
  • 不捨天・・・1000大劫(=4000阿僧祇劫=25万6000中劫)
  • 無熱天・・・2000大劫(=8000阿僧祇劫=51万2000中劫)
  • 善現天・・・4000大劫(=16000阿僧祇劫=102万4000中劫)
  • 善見天・・・8000大劫(=32000阿僧祇劫=204万8000中劫)
  • 無劣天・・・16000大劫(=64000阿僧祇劫=409万6000中劫)
地獄の寿命でもやりましたが中劫自体が天文学的な数字なので、もはや色界の寿命は計算できないですね。

壊劫(えこう)

壊劫

大劫は一つの宇宙の寿命を表しています(上の図の●一つ一つが大劫)。宇宙もとてつもなく長い年月をかけて生まれては滅してを繰り返しています。宇宙の寿命は大きく分けて次の4つの時期に分かれます。
  • 生劫・・・生まれる期間
  • 住劫・・・安住する期間
  • 壊劫・・・滅していく期間
  • 空劫・・・何もない期間
これら一つ一つの期間を阿僧祇劫といい、1大劫=4阿僧祇劫となります。このように生まれた宇宙は必ず滅するわけですが、その滅し方には次の3種類あります。

火壊劫

火災によって宇宙が壊れるパターンです。ほとんどの大劫は、この火壊劫によって崩壊します。(画像の赤丸)

火壊劫で宇宙が崩壊するとき、色界の初禅地まで巻き込まれて共に崩壊します。そのため初禅地の生命は1大劫より長く生きることはできないのです。

水壊劫

水災によって宇宙が壊れるパターンです。火壊劫7回につき1回の割合で水壊劫が来ます。(画像の青丸)

水壊劫で宇宙が崩壊するとき、色界の第二禅地まで巻き込まれて共に崩壊します。そのため、第二禅地の生命は最大で8大劫まで生きられます。

風壊劫

風災によって宇宙が壊れるパターンです。水壊劫7回につき1回の割合で風壊劫が来ます。(画像の黄丸)

風壊劫で宇宙が崩壊するとき、色界の第三禅地まで巻き込まれて共に崩壊します。そのため、第三禅地の生命は最大で64大劫まで生きられます。

劫とはとてつもなく長い時間の単位です。劫には主に次の4つあります。

寿劫

人の寿命のことです。現在は約75歳とされ、住む場所、食料、薬の有無など他の条件で増減します。

詳しくは、人の寿命をご参考ください。

中劫

人の寿命は、10歳から人寿阿僧祇歳までの増減を繰り返しています。
  • 10歳より世代ごとに寿命は倍増して、人寿阿僧祇歳までの期間を増劫
  • 人寿阿僧祇歳から100年に1歳づつ減少して、10歳までまでの期間を減劫
とも呼び、増劫+減劫=中劫となります。また、64中劫=1阿僧祇劫です。

中劫の具体的な数字は分かりませんが、地獄を寿命を参考に考えるととてつもなく長い期間であることが分かります。

阿僧祇劫

阿僧祇劫は中劫の64倍の長さの期間です。

大劫

宇宙が生まれてから滅するまでの一サイクルの期間です。

そのサイクルで宇宙は、
  • 生劫・・・生まれる期間
  • 住劫・・・安住する期間
  • 壊劫・・・滅していく期間
  • 空劫・・・何もない期間
という4つの期間を経ます(現在は住劫にあたる)。これら一つ一つの長さが阿僧祇劫になります。つまり、1大劫=4阿僧祇劫=256中劫 となります。