- 浄色5
- 細色16
- 心
- 心所
- 施設(離時)
- 涅槃(離時)
経験したもの
自分が五感を通して経験したものが後に所縁として表れて来る場合です。例えば私たちは実際に自分で見たり、聞いたり、嗅いだり、食べたり、触れたり、知ったりしたあらゆる所縁を思い出します。
このとき、それらの過去所縁が意門に触れて意門路が生じるわけですね。
人から聞いたもの
これは自分が体験したのではなく、人から色・声・香・味・触・法所縁について聞いたことを、後で思ったり考えたりするケースです。経験したもの人から聞いたもの両者に関係したもの
自分の経験と、人から得た情報が混ざって、また別のイメージが連想されるケースなどです。例えば、
- あなたが上司にきつく叱られました。(自分で体験)
- そのときちょうど、あなたの同僚がその上司の文句を言っていました。(人から聞いた)
- すると、あなたは「あの上司はきっと誰からも嫌われているのだ」との思いを抱きました。(連想)
信じたもの
自分が直接体験していなくても、人が言ったこと・書いたことなどをそのまま信じることですね。みのもんたさんが「○○ダイエットがおすすめ」と言ったら、そのまま信じてしまうようなケースですね。そして、その信じたものが所縁として意門に触れます。
好きなもの
自分の好きなものは、たとえ目の前になくてもイメージとなって意門に表れます。行相の考察
心・心所・色・涅槃などの形相を考察することで、それら実法のいろいろな形相が意門に現れるケースです。智審察の認定
智審察とは、智慧によって明らかに考察するという意味です。つまり、智審察の認定とは、事実をあるがままに認知することで、その認知されたものが意門に所縁として現れるケースです。
業力、神通力
死ぬ直前の速行心は自分が過去になした行為が所縁に現れることがあります。また、神通力によってもいろいろなことが意門に現れます。
界の振動、神の授与
界の振動とは、体内の血液、空気、熱などの界が振動するという意味です。分かりやすくいうと、体調不良により妄想が起こるケースなどですね。また、神の授与とは諸天衆が化作して男や女などの姿を見せるとき、それらは意門の所縁となります。
知覚、開悟
四聖諦を理解するにあたって- 世間智での理解を知覚
- 出世間智での理解を開悟