無因心

因と聞くと原因という言葉を思い出しますね。ただ、ここでの因とは原因という意味ではありません。

そもそも、よい心(善心)と悪い心(不善心)はどのように分けるかお話しますね。

難しくありませんよ^^

3つの要素が関係しています。
  • 貪(欲)
  • 瞋(怒り)
  • 痴(無知)
貪の要素が入っていれば貪根心、
瞋の要素が入っていれば瞋根心、
痴の要素が入っていれば痴根心です。

この3種類が悪い心(不善心)でしたね。

逆に
  • 不貪(欲ばらない)
  • 不瞋(怒らない)
  • 不痴(事実をとらえている)
の3つのどれかが含まれればよい心(善心)になります。

この、悪い3要素、よい3要素を因といいます。

因とは木の根っこのようなイメージですね。

木が根をはるとビクともしないように、因がある心は力強いエネルギーをもっています。

そして、悪い因・よい因のどちらも含まれていない心を無因心といいます。

簡単に言うと、よくも悪くもない心といったイメージでしょうか。

因が含まれないので、力はあんまり強くないです。

無因心は3つあります。
  • 不善異熟心
  • 善異熟心
  • 唯作心