仏教心理学
仏教の要約書アビダンマッタサンガハを元にした、仏教総論
アビダンマとは?
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アビダンマとはこの世にある真実のすべてを解説したものです。 あなたは真実と言うと、何を思い浮かべますか? 地球はまるい? 私は人間だ? 日本に住んでいる? はい、確かにこれは真実ですね^^ 逆に真実じゃない事ってなんでしょうか? 世界中の人が自分を嫌ってい...
定を分類する
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定には禅定、果定、滅定の3つあります。 禅定 禅定に関しては 止の修習 を参照して下さい。 果定 果定においては、その修行者がすでに得ている果に入定できます。 例えば、預流果を得ていれば預流果にだけ入定できます。一来果を得ていれば、一来果にだけ入定できます。預流果...
道を得た人を分類する
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道には次の4つの段階があり、それぞれの道ごとに捨断する煩悩も違ってきます。 預流道 預流道を得ることで 十煩悩 のうち、見、疑心所を完全に捨断します。そのため見、疑心所が相応する不善心は生じなくなります。詳しくは「 預流果 」を参照。 また、見、疑心所が相応しない不善心...
解脱を分類する
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道・果を得ることを解脱と言います。三特相のいずれかを所縁として随観することで、その所縁に応じた方向から解脱に至ります。 つまり、 無常相を所縁として無常を随観することで、無相解脱が得られます。 苦相を所縁として苦を随観することで、無願解脱が得られます。 無我相を所縁と...
智見清浄
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前回までのおさらいです。安止路では随順智が名色の無常相などを所縁として、遍作、近行、随順と順番に生じます。 その次の刹那に種姓心という最後の近行定が生じます。そして、その次の刹那には道心という安止定に入ります。 つまり順番で言うと 有分 有分捨断 意門引転心 遍...
行道智見清浄
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道非道智見清浄で、生滅智を育てる刹那随観法という方法が最後に登場しました。その際に、観の汚染によって随観が妨げられるとお話ししました。 しかし、その際に観の汚染を振り切って、さらに三特相を随観し続けると以下の九観智が生じます。この九観智を行道智見清浄と言います。 九観智 ...
道非道智見清浄
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悟りに至る道とそうでないものを明確に見分ける智慧を育てることが道非道智見清浄と言われます。道非道智見清浄を得るためには、次の2つの智慧を育てる必要があります。 2つの智慧 思惟智 名色を無常、苦、無我の三特相(以下参照)で思惟する智慧のこと。この智慧を育てるために次の4...
度疑清浄
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名色の縁を観察することで、16種の疑および8種の疑を超える智を度疑智と言い、その状態を度疑清浄と言います。 また、これらの疑いを晴らすためには、名色の縁をよく観察する必要があります。 色の縁を観察する例 縁として、業、心、時節、食があると観察します。 例えば、結生時に...
見清浄(慧)
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名色(心89、心所52、色28)を一つ一つ次の4つの観点で、観察することで、我見から離れた智慧が生じます。この智慧が見清浄です。 特相・・・性質、自性のこと 作用・・・はたらきのこと 現状 直接因・・・生じる直接因 この観察によって、人、有情、私、他人、男、女などが...
心清浄(定)
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心清浄とは、心が完全に五蓋から切り離された状態を言います。具体的には、止の瞑想における近行修習、安止修習の2種類のことです。ちなみに五蓋とは、智慧を妨げる次の五つの蓋(フタ)のことです。 貪欲 瞋恚 惛沈・睡眠 掉挙・悪作 疑
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