二十二根

根はパーリ語でindriyaと書き、その意味は、「自身の働きにおいて偉大である」というようなものです。

例えば、眼根がありますが、眼は見るという働きにおいて偉大です。そして、眼は見るという働きにおいてリーダーであり、その他を見るという働きに従わせます。

このように、その自身の働きにおいて偉大であり(中心的な働きをしていて)、リーダーシップをとるものを根と呼びます。

具体的には次の22です。
  • 眼根、耳根、鼻根、舌根、身根(五基色)
  • 女根、男根(性色)
  • 命根(命根色、命根心所)
  • 意根(89心)
  • 楽根、苦根、喜根、憂根、捨根(五受)
  • 信根、精進根、念根、定根、慧根(五根)

慧根を分類する

慧根に相応する心は全部で47あります。これらは出世間心8に相応する慧根心所と、それ以外の善心39に相応する慧根心所に分類できます。

さらに、出世間心8に相応する慧根心所は次の3つに分類できます。
  • 未知を知ろうとする根(未知當知根)・・・預流道に相応する慧根心所
  • 境界内を知る根(已知根)・・・上3道、下3果に相応する慧根心所
  • 知り終わっている根(具知根)・・・阿羅漢果に相応する慧根心所