例えば、眼根がありますが、眼は見るという働きにおいて偉大です。そして、眼は見るという働きにおいてリーダーであり、その他を見るという働きに従わせます。
このように、その自身の働きにおいて偉大であり(中心的な働きをしていて)、リーダーシップをとるものを根と呼びます。
具体的には次の22です。
- 眼根、耳根、鼻根、舌根、身根(五基色)
- 女根、男根(性色)
- 命根(命根色、命根心所)
- 意根(89心)
- 楽根、苦根、喜根、憂根、捨根(五受)
- 信根、精進根、念根、定根、慧根(五根)
慧根を分類する
慧根に相応する心は全部で47あります。これらは出世間心8に相応する慧根心所と、それ以外の善心39に相応する慧根心所に分類できます。さらに、出世間心8に相応する慧根心所は次の3つに分類できます。
- 未知を知ろうとする根(未知當知根)・・・預流道に相応する慧根心所
- 境界内を知る根(已知根)・・・上3道、下3果に相応する慧根心所
- 知り終わっている根(具知根)・・・阿羅漢果に相応する慧根心所