四主(増上)

主とは王様のような完全な独裁者のような意味を持っています。

同じような意味を持つものに根もあります。根は大臣に例えられ、自分の役割においてリーダーシップを発揮しますが、他の根がリーダシップを発揮しているときはそれに従うこともあります。

しかし、主は絶対的な独裁者で、すべての働きを支配するようなイメージです。主は以下の4つありますが、その特性上、他の主と協力し合うことはありません。
  • 意欲の主(二因・三因速行心52に相応する意欲心所)
  • 精進の主(二因・三因速行心52に相応する精進心所)
  • 心の主(二因・三因速行心52)
  • 観の主(三因速行心34に相応する慧根心所)
この中で、観の主以外は善にも不善にも対応しているため、方向性を間違うと不善の行いにまっしぐらということにもなり得ます。

観の主は善心としか対応していないため、必ず善業がつめるのですね。