七覚支

覚支とは悟りの基となるパーツ(部品)のような意味です。

「そもそも、三十七菩提分のすべてが悟りのパーツじゃないか?」という意見もありますが、覚支の場合は悟りそのものを構成しているパーツというような意味かと思います。

七覚支は以下の通りです。
  • 念妙覚支(自性は念心所)
  • 沢法妙覚支(自性は慧根心所)
  • 精進妙覚支(自性は精進心所)
  • 喜妙覚支(自性は喜心所)
  • 軽安妙覚支(自性は身軽安・心軽安心所)
  • 定妙覚支(自性は一境性心所)
  • 捨妙覚支(自性は中捨心所)
自性は42善速行心に相応するそれぞれの心所になります。42善速行心は以下の通りです。
  • 大善心8
  • 大唯作心8
  • 色界善心5
  • 色界唯作心5
  • 無色界善心4
  • 無色界唯作心4
  • 道心4
  • 果心4

沢法とは

沢は選択の沢ですので、沢法とは法を選択する、法を理解して判断するのような意味になります。

例えば、「あの人は絶対私のこと嫌いなんだ」というのは根拠もなく妄想的な判断であり、沢法ではありません。

あくまで事実を客観的に判断することを沢法と言い、沢法には智慧が必要なため、慧根心所が自性となっています。