仏教心理学
仏教の要約書アビダンマッタサンガハを元にした、仏教総論
無色界結生心の所縁
無色界結生心がとる所縁も、色界と同じく業相のみとなります。しかし、無色界結生心がとる所縁(業相)は、以下の2つに分類されます。
施設所縁
大所縁
第一、第三結生心の場合
無色界には四段階ありますが、第一、第三の無色界の生命として結生する時、結生心はそれぞれ以下の所縁をとります。
第一無色界結生心 → 空施設の業相を所縁にとる
第三無色界結生心 → 無処有処施設の業相を所縁にとる
つまり、このときの業相は
施設所縁
であるということですね。
第二、第四結生心の場合
第二、第四の無色界の生命として結生する時、結生心はそれぞれ以下の所縁をとります。
第二無色界結生心 → 第一無色心の業相を所縁にとる
第四無色界結生心 → 第三無色心の業相を所縁にとる
つまり、このときの業相は
大所縁
であるという意味ですね。
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