四聖諦とは?
諦とは真実という意味なので、四聖諦とは4つの聖なる真実という意味になります。具体的には次の4つになります。苦諦
苦しみのこと。この世は楽であると勘違いし、不幸にさいなまれている人に、この世はすべて苦であること示すために第一に説かれました。
集諦
苦しみの原因のこと。苦しみは自然に生じてくるものではなく、その原因は渇愛にあることを示すために第二に説かれました。
滅諦
苦しみが滅する状態(涅槃)のこと。渇愛の滅が苦の滅であり究極の幸せであることを示すために第三に説かれました。
道諦
苦しみを滅するための方法のこと。苦を滅するためには、正しく修行を実践する必要があることを示すために第四に説かれました。
四聖諦の分類
また、諦は絶対的な真実を意味しますが、世間的に見て真実であるものは世俗諦と表現されます。例えば、男・女というのは世俗諦です。というのも諦(勝義諦)という立場で見ると、そこにあるのは名色の集合体があるだけだからです。
四聖諦を世間・出世間で分ける
- 苦諦、集諦は、私たち一般的な生命の世界の真実なので世間諦
- 滅諦、道諦は、悟りに関する真実なので出世間諦
四聖諦を因果で分ける
苦諦は集諦の結果、滅諦は道諦の結果という関係にあります。- 苦諦、滅諦は果諦
- 集諦、道諦は因諦