無色界唯作心

唯作心とは働きだけで結果を生まない心でしたね。

唯作心には大きく分けて2つに分類できます。

1つめのグループは
  • 五門引転心
  • 意門引転心
これらの心は、生命が五感で情報をキャッチするために準備するような心でしたね。

例えば、手に何か触れたとします。

そのとき、もちろん手に身識が生まれるわけですが、そのまえに五門引転心が生まれて情報を受け取る準備をします。

これらは、私たち一般の人間にも生まれる心でしたね。

そして、もう一つのグループが、阿羅漢にしか生まれない心です。

具体的には、
  • 笑起心(無因唯作心)
  • 大唯作心
  • 色界唯作心
  • 無色界唯作心
などがあります。

阿羅漢が瞑想で無色界禅定に入ったときの心が無色界唯作心というわけですね。

阿羅漢とは、4段階の悟りのうち、最高に悟った人のことです。

分け方

無色界唯作心の分け方も他と同じで、次の4つです。
  • 空無辺処
  • 識無辺処
  • 無処有処
  • 非想非非想処
阿羅漢になった人が瞑想して、非想非非想処の禅定に達したとき、そのときの心は無色界唯作心・非想非非想処というわけです。