- 欲界速行の場合
- 安止速行の場合
欲界速行の場合は、私たち欲界の生命が、例えば頭で何かイメージしたときに流れるのが意門路です。
それに対し、安止速行の場合は、瞑想で禅定に入ったり、悟る人の特別な意門路の流れをいいます。
安止速行の場合、欲界速行の場合と違って、明瞭所縁・不明瞭所縁という区別がありません。というのも、明瞭所縁でないと禅定に入ったり悟ったりできないので、分ける必要がないからです。
また、彼所縁は欲界速行とセットなので、安止速行の場合は生まれません。
遅通達者
禅定に入ったり、悟りに達する人にも智慧の力の差があります。智慧の鈍い人を遅通達者、智慧の鋭い人を速通達者と呼びます。遅通達者に安止路が生まれる場合、次のような心が生まれます。
- 有分
- 有分動揺
- 有分捨断
- 意門引転心
- 遍作(近行定)
- 近行(近行定)
- 随順(近行定)
- 種姓(近行定)
- 禅・道・果(安止定)
- 有分
速通達者
遅通達者とは逆に、智慧の鋭い人を速通達者と呼びます。速通達者に安止路が生まれる場合、次のような心が生まれます。
- 有分
- 有分動揺
- 有分捨断
- 意門引転心
- 近行(近行定)
- 随順(近行定)
- 種姓(近行定)
- 禅・道・果(安止定)
- 有分
遅通達者との違いは、一つ目の近行定である遍作がないことです。1心刹那分早く禅・道・果に達するわけですね。