無色界心

無色界とは、色界をさらに超えた、心だけの世界です。

人間や動物を見れば分かりますが、心だけ一人歩きしている生命体は一つもありません。

何かしら物質とくっついて生命体を構成しています。

色界ですらそうでした。

素粒子レベルの非常にきめ細やかな物質とはいえ、一応は物質と心がセットで色界の生命体を構成しているのです。

しかし、心のレベルがあまりに高まると、心だけ一人歩きできるようになります。このレベルを無色界といい、このレベルの生命の心を無色界心といいます。

無色界心の種類

無色界心の種類は、欲界善心、色界善心のときと同じで
  • 善心・・・よい心
  • 異熟心・・・生まれ変わりの心
  • 唯作心・・・はたらきだけで結果を生まない心(阿羅漢の心)
の3つです。

意味もこれまでと同じですね。

さらに色界心では、それぞれが
  1. 初禅
  2. 第二禅
  3. 第三禅
  4. 第四禅
  5. 第五禅
というように、5段階にランク分けされていました。つまり色界心は3×5=15の心があるという事です。

無色界心でも似ていて、4つのランクがあります。
  1. 空無辺処
  2. 識無辺処
  3. 無処有所
  4. 非想非非想処
なにやら、色界と比べてややこしい名前になりましたね^^;

ただ、これにも意味があってこういう名前になっています。では順番に見ていきましょう!